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1/700 電 その1

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今回は予定を少し変更して先週作った艦のご紹介です。

(画像 MONOCHROME SPECTERさま)

駆逐艦 電(いなづま)
特型駆逐艦の24番艦にして最終艦、特Ⅲ型駆逐艦の4番艦です。
特Ⅲ型駆逐艦の大きな特徴としては大型化した艦橋と細くなった一番煙突で、艦橋は機能追加の影響で煙突は主機などの進歩に伴い四機あった缶を3機に減らせたためです。
艦橋に関しては第四艦隊事件に伴う改装で大幅な小型化が成されています。

電ですが、話題に上がるようになったのは最近のようです。
開戦前の演習で同型艦の深雪と衝突し深雪は沈没、電は艦首を損傷、深雪は特型駆逐艦で唯一太平洋戦争前に喪失した特型駆逐艦になっています。
開戦後は各地で作戦に従事しました

そして1942年初頭のスラバヤ沖海戦で撃沈された英海軍の重巡洋艦エクセターの乗組員を潜水艦攻撃の危険を顧みず姉妹艦の雷と共に救助しました。
この海戦は日本側の圧勝で終わっており敵兵の救助は参加した日本艦(重巡や駆逐艦)で行われています。
ただ、雷、電の2艦は特に手厚く自らの危険を顧みず救助活動をしたため、救助された英兵が戦後に電の艦長を恩人として探し続けたそうです。

電はその後1944年に米潜水艦の雷撃で沈没しました。

長くなりました。
電の製作です。
今回はピットロード製での製作です。


じつはこの船体、吹雪の物です…
吹雪製作時に船体を取り違えてしまいました(汗)
詳細は吹雪製作記をご覧ください…

このままでは特Ⅲ型の船体とは形状が違いますので修正します。
この部分、船首楼が長いのが特Ⅲ型の特徴です。
ってことで延長させて修正。

船体側は斜めになってる箇所が結構エッジが立ってるのでパテで際立つように修正しています。

エッチングを貼るために甲板上のモールドを削り取りました。
舷窓開口したら艦底とリノリウムを塗装。
舷外電路と舷窓蓋を設置。
舷窓は上部に傘を設置、こっちの方がじつはリアルです。
それと右側の張り出しは丸型から角型に形状修正。
エッチング甲板を設置してリノリウム押さえを設置。
煙突等を設置して艦橋を製作。
船体に設置後にマストと烹炊煙突を設置。
この画像からだと判りませんが艦橋内はくり抜いています。
第2煙突。
煙突の内部はくり抜いています。
今回は最終時ということで機銃増設用に機銃台を設置している状態での製作です。
煙突の蒸気捨管は各艦で形状等が違うので電の写真から再現しています。
ほぼ完成状態。
艦橋。
艦中央部。
機銃台。

真ん中の機銃台はエッチングセットの形状がどうしても納得いかなかったのでキットの機銃台に手を加えて自作しています。

艦後部。

後部の兵員待機所?上の後部マストを電探もエッチングセットの形状は変に感じたので自作しています。
具体的には特型っぽく無い普通のマストだったんです、エッチングセットのマスト形状…
特型のマストは、ただの十字マストで睦月型までの後部マストと大差ない形状です。
電探装備で多少補強された可能性はありますが、軽量の13号電探の装備でそこまで大げさに補強はしないでしょう。
塗装しました。

ここから各部をディテールアップしていきます。
ってことで、ディテールアップ。
最終時ということで対空機銃増備と弾片防御にマントレットとロープを増し増し装備です。
そして完成。

電の最終時装備に関してはほとんど資料が無いので最終時の響や当時の修理状況などから推測して装備させています。
艦の顔である艦橋ですが、格好良いです。
特型で一番のイケメンかと思いますw

というわけで電の製作でした。
次回は今週中に完成画像をご紹介します。

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