前回ちょっと早めに更新とか言ってましたが、結局1週間掛かってしまいました…
作業多いんでちょっと無理っすね(汗)
今回は艦橋と飛行甲板を製作していきます。
ここで気になるのが、床がリノリウム張りになっていること。
実際はどうだったのか…
戦後の隼鷹、艦橋からの写真。
赤線で囲った辺りに床の継ぎ目が見えます。
マリアナ沖海戦後の隼鷹は艦内の可燃物を徹底除去してたらしいので、この時点でリノリウム床の可能性は低いのですが、リノリウムに見えなくもありません。
マリアナ沖海戦直後の隼鷹艦橋。
大破した煙突の横部分ですが、床に斜めに入ってる線がリノリウム押さえっぽく見えなくもありません…
艦橋内の写真、暗くて床は判りませんが内部構造の参考にはなるかな?
ということで、結論としては「隼鷹の艦橋はリノリウム張りであった可能性を否定は出来ない」という感じになりました。
明確な証拠写真などが出れば別ですが、今回はとりあえずリノリウム床で製作します。
まず、リノリウム塗装をしてから押さえ金具部分を再現。
煙突もモールドを削り取って艦橋天井部分に取り付けました。
エッチング等でディテールアップしていきます。
煙突の艦首側に管が巻き込んでいますが、これは修理前の隼鷹煙突にある何らかの管です。
隼鷹煙突前に集合する乗組員を艦首側から写した写真
この管の上にはラッパ状の物体が…
どうやらサイレンのようですが、これはマリアナ沖海戦後には無くなっています。
特徴的な煙突一体型の大型艦橋。
大鳳での採用を見越してテストとして飛鷹型の2隻に採用されました。
日本空母の特徴である艦の下側に向かって伸びる煙突では煙突内に海水が入る可能性があるため、艦載機への排煙の影響を考慮し風洞実験で最適な角度を導き出して設計されたのがこの角度の付いた煙突です。
非常に優れた設計で戦後に米空母ジョン・F・ケネディが類似の煙突を採用しています(日本空母を参考にしたかは不明)。
じつは計画段階では飛鷹型は他の軽空母と同様の平甲板型空母だったそうで、風洞実験の結果が出た時期などによっては見た目平凡な空母になっていた可能性もあったかも…らしいですw
ここで艦橋製作を一時中断して甲板を製作していきます。
エッチング甲板なのでまず中性洗剤&ぬるま湯で洗浄、塗装面を細かくヤスリ掛けして塗料の乗りを良くしておきます。
使い古しのスポンジヤスリで全体をサンディング。
その後裏側の補強桁を製作していきます。
柱は長さが判らないので現物合わせで調整します。
結構疲れます…
寸分の狂いなく接着しないと綺麗に作れません。
ハッキリ言って無理なので引っかかる箇所でカットして調整しながら作ります。
この後もう少しディテールアップが必要ですが、それは塗装後にする事にして…
塗装です。
全面をタンで塗装。
タンだと思ったらセールカラーだったのは内緒だ(笑)!
木目をランダムにマスキングして2回目を塗装。
3回目
4回目…
この辺で甲板上がマスキングでほぼ埋まってきています。
ここで5回目を塗ったらマスキングを剥がして…
色調がチグハグしてます。
そこで、
薄く上から塗料を載せると色調が落ち着きます。
今回はクリアオレンジを吹きましたが、ちょっと赤っぽくなってしまいました…
次回は違う色にしよう(汗)
次は鉄甲板部分の塗装です。
木甲板部分をマスキング。
今回のFスターのエッチングセットにはマスキング用のテンプレートもセットされているのですが、どうにも使い辛そうだったので普通のマスキングで塗装をしていきます。
鉄甲板部分も塗装完了。
何気に鉄甲板も複数色で塗り分けています。
次はマーキングですが、マリアナ沖海戦時は最終時とはマーキングが違います。
少し調べてから
マスキング。
1回目の白線引き。
次は丸など特徴的なマーキングです。
この部分は海魂のエッチングテンプレートを使用。
艦尾、円部分も海魂のテンプレートで塗りました。
そして艦尾側には隼鷹の「じ」の字が。
飛鷹との識別のための文字ですね。
これはマスキングで塗った後に筆で修正しています。
疲れました…
甲板の塗装はこの更新の数時間前に終わったばかりでして(汗)
次回は艦橋の仕上げや船体の製作の続き、艦載機の製作などをしていく予定です。
秋月の製作は平行してやっていますが少し先にご紹介していくことになりそうです。