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1/700 瑞穂 その2

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最近は暑かったり寒かったり、ほんとにいい加減にしてほしいです…

瑞穂の続きをやっていきましょう。
前回船体の製作と艦橋を少しご紹介しました。
今回はまず甲板上の航空機運搬軌条の設置から。



非常に薄いエッチングなので取り扱いが難しいです(汗)
先に軌条を設置したのは他の甲板上の構造が軌条設置の邪魔にならないようにするためです。
リノリウム押さえや通風筒など先に設置すると軌条の取り付けに支障がありそうでしたので…

このあと甲板上に色々とディテールを追加していくのですが、それは次回ですw

さて、今回の瑞穂製作のある意味目玉、「艦橋」の製作です。
というのも艦船模型スペシャルNo,49「千歳型水上機母艦」にて発表された瑞穂の未公開写真を再現したかった為だったりします(笑)
まずこちら


少し不鮮明ですが中国方面作戦時の写真、甲板上に九四式水偵4機と九五式水偵9機が並んでいます。
今回の製作ではこの写真の状態を再現していこうと思っています。
ここで注目すべき点は、艦尾にハインマットが設置されていない事と水偵の塔載状態、それと艦橋上の武装の設置状況などです。

艦橋のアップ
わ、判り易い…w
まあ、まだ判らなかった箇所もありますが、非常に資料性の高い写真です。
私が注目した箇所は中央のキャンバスで覆われた謎物体。
これ8cm単装高角砲だそうです。
瑞穂に塔載されていたなんていう話は知らなかったのでかなり驚きました。

こちらは艦橋左の連装高角砲での集合写真。
色々な情報がありますが、最注目は砲座に当たる箇所、30cmほど高くされ滑り止め甲板になっている事が判ります、これはキットでは再現されていない箇所です。
更に、手すりが中折れ式になっていて途中からパイプタイプに変わっています。

ちょっと気になった箇所を印してみました。


8cm単装砲は先ほど言ったとおり、手すりが途中から高角砲座の高さに合わせて上がっています。
あと、写真で判断がつかなかった舷灯の位置ですが、作例や資料によって違いがあって迷っています。
羅針盤艦橋の上にあったのか下にあったのか、千歳は下でしたが…


こちらは高角砲座のかさ上げ、さらに各観測装置の下の補強桁に注目、再現したい箇所です。
その下の謎突起は壁設置型の通風装置だそうですが、正確な設置位置がこの写真からは読み取れなかったので今回はパスしました。
あと、個人的に面白かったのが砲座の端、切り欠があります。
どうやらボートダビットとの干渉を避けるためのようですが、手すりの形状には影響がありません。
この切り欠は艦首側のみで艦尾側にはありません。
さらに、ボートダビットの形状、角ばっていて通常の形と違う事が判ります、厄介な…


艦橋後ろ側の形状やクレーン支柱の形状が判ります。
注目は機銃台、補強の状況が判りますがキットの形状と全然違います…
私には2基の機銃の間の機銃台に凹み?があるように見えます。
この写真からでは台座の下が支柱なのか壁+補強桁なのか判らないですね…

この資料を元に艦橋を作っていきます。


高角砲座をかさ上げして滑り止め甲板にしています。

艦橋上部の観測装置の入る部分は壁で囲ってありましたので再現します。
この部分、千歳だと手すり+キャンバスなんです。

銃座は形状をだいぶ変えました、比較してみると…
.

キットの銃座の形状とだいぶ違うのが判ると思います。

マストも製作



0.3&0.2mm真鍮線で製作、補強筋は0.1mmです。
ここからエッチングでディテールアップして

こんな感じになりました。
双眼鏡や通風筒は一緒に塗装するために置いています。



色々と作りこんだ艦橋。


トップのループアンテナは中心より左舷寄りに設置されているので注意、中央に設置してはいけません。
ここでリノリウムをマスキングして塗装してしまいます。


こんな感じ


グレーチングを設置するために艦橋トップは面倒ですが色々と別に塗装しています。
それと後部の銃座は鉄甲板にしています。
リノリウムと最後まで迷いましたが…


あと、今回は窓にガラス表現をしてみました。

アップで。

ガラス判り辛いw
双眼鏡の横には伝声管も設置してみました、どうでしょう?

このあとまだ色々とディテールや武装を設置していきますが、ひとまず置いておきます。

次は船体甲板上のディテールと瑞穂の特徴であるクレーン支柱の製作を行っていきます。

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