予定では秋月型のご紹介だったのですが、色々あってご紹介できるレベルまで作業が進みませんでした…
そこで変わりに現在少しずつ進めている重巡のご紹介をしていきます。
「重巡洋艦 摩耶」
高雄型重巡洋艦の4番艦、いわゆる条約型の巡洋艦で主力艦艇を補うために妙高型の攻撃力を維持しつつ作戦指揮能力などを強化させるため艦橋を大型化させました。
鳥海艦橋:画像「艦艇写真のデジタル着彩」さま
この大型艦橋は高雄型の特徴として有名で、まるで現代のイージス艦のような形状で現在では国内外で高い人気を誇っている艦ではあるのですが、当時は日本の技術力の低さを表していると否定的に見られていたようです。
さらに日本艦特有の船体強度や復元性の問題などから艦橋の縮小を含む改装が決定していました。
改装後の高雄艦橋:画像「艦艇写真のデジタル着彩」さま
しかし、2番艦の愛宕までの改装が終わった段階で太平洋戦争が勃発し鳥海と摩耶は未改装のまま戦争に参加する事になりました。
未改装で参戦した摩耶ですが、1943年の空襲で大破、その損傷修理時に近代化改装を受け大幅な対空能力の強化がなされました。
結果として摩耶は改装前の大型艦橋と大幅強化された対空兵装を持つ艦として高雄型の中でも非常に特徴的な艦となりました。
そしてレイテ沖海戦時、米潜水艦の雷撃により沈没、強化された対空兵装は結局発揮される事は無かったようです…
さて、摩耶です。
高雄型は一番艦の高雄以来ですが、高雄はじつは1/700で初めて本格的に作った艦なので結構印象深い艦ですw
今回はアオシマのキットにフライホークのエッチングセット&エッチング甲板を使用します。
このエッチングセットは結構お得なセットなんですが、エッチング甲板は別売りとなっていてしかもこの甲板が結構お高いので少し躊躇してしまいます(汗)
そして、フライホークは何より厄介なのが説明書が判り難いという事で、本当に訳が判らない箇所が多く出てきますので出来ればそういった箇所の解説もしていければと思っています。
まず、舷窓は上側を開けておきます。
下側は全て塞いでしまうのでこのままで大丈夫です。
ついでに甲板上のディテールも撤去、ボラードは位置を把握するためにピンバイスで穴を開けておきます。
エッチング甲板を貼るのに邪魔な箇所は全て撤去しますが、説明が不十分な箇所が結構あります。
航空作業甲板のラッタルや支柱も撤去しないと甲板を貼れないので削り取ります。
エッチング甲板を貼る前にサフで鋼板継ぎ目を再現し舷窓蓋を設置しておきます。
画像は甲板設置後ですが、サフがエッチング甲板に掛からない段階でした方がいいでしょう。
*舷窓蓋設置前に艦底色を塗ってしまった方が良かったかもしれませんでした…
この後舷外電路と舷窓エッチングを設置していきます。
エッチング甲板を設置。
艦首部分はエッチングセットの内容です。
艦尾側。
この段階で各通風筒等の設置箇所にピンバイスでエッチング甲板ごと穴を開けます。
エッチング甲板には通風筒設置位置が記されていますが、甲板上に接着するだけだと強度的に不安なので穴を開けてしまいます。
上甲板
エッチングを組み込む為にディールを撤去しました。
貼ってあるプラ板は艦橋と煙突の位置合わせの為のものです。
艦橋や煙突等を載せて確認。
うん、ゴチャゴチャして良い感じですw
艦橋の修正箇所を仮組みしながら確認中。
基本的に舷窓やハッチの位置を確認して通排気口等を開口するかどうか思案しています。
通排気口と塞がっていた通路を開口して綺麗に作り直しました。
艦橋側面の通排気口は左右で形状が違います。
上甲板がのっぺりして寂しかったので滑り止めエッチングでモールドを追加しました。
と、現状でこんな感じです。
重巡楽しいですね~w
次はもうちょっと進めてご紹介したいと思っていますが、他にも進めないといけない艦があるのでそちらの作業をするかもしれません。
今週は仕事も忙しくなると思うので次回更新は来週ですかね…
では!