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1/700 竹 その2

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竹の完成画像のご紹介です。


まずは横から。

小型艦ながら対空、対潜能力はそれまでの駆逐艦と同等です。
その分砲雷撃能力は半分ですが…
艦橋周辺。

直線的な艦橋に単装高角砲と特徴的です。
今回は弾片防御に自作ロープを使用しています。

6mカッターは淵を薄く削ってからエッチングでディテールアップしてます。

もう一つの特徴の10m小発、設計時から輸送作戦を想定していた事が判ります。

今回は三式爆雷投射機4基を片舷2基ずつ搭載させました。

何気に12.7cm連装高角砲を塔載した駆逐艦は丁型だけなんですよね、見た目は従来の砲と変わりませんが、旋回俯仰速度が向上したB1型というタイプで丁型用に作られたそうです。

第2煙突直後の通気塔ですが、丁型後期艦にはこの上に機銃座が増設されて25mm単装機銃が一基設置されていました。

とりあえず魚雷発射管を積むあたり当時の海軍の捨てきれない水雷戦隊構想が感じられます。
まあ、丁型は駆逐艦なので魚雷を積むのは間違いではないのですが…


作っていて艦首の単装砲が大きすぎるような気がしてきたのですが、写真を見ると実際大きいです。




というわけで、「松」のご紹介でした。
丁型2隻目なのですが、前回より一回りディテールにこだわって製作しています。
何処が?といわれると困るのですが、全体的にディテールをkっ地理作り込んでいます。

今回使用したキットとエッチングセットはかなり作り安い内容なので、エッチングを使って本格的に艦船模型を作りたい方が最初に作るのに良いかと思います。
艦橋の箱組みをエッチングで作るのがちょっと大変なくらいでしょうか…

さて、次回ですがストップしてしまっている艦の製作を再開させようと思っています。
来週頭頃の更新を目指して…





1/700 初月その1

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今回から新しい製作です。
お題は駆逐艦「初月」!

初月竣工時(画像MONOCHROME SPECTERさま)

初月は秋月型駆逐艦の4番艦として1942年12月に竣工しました。
秋月及び照月では竣工時未装備だった21号電探の実用化の目処が立ったため、初月では最初から前部マストに電探装備用のフラットが設けられていました。
竣工と同時に電探が装備された初月は一番艦の秋月よりも先に電探を装備された形になります。

初月は竣工後、姉妹艦と共に主に東南アジア方面で船団護衛に従事、各地で護衛や沈没した艦の乗員救助を行っています。
1944年のレイテ沖海戦で撃沈された瑞鶴乗員の救助を軽巡「五十鈴」と行っているところに米艦隊からの攻撃を受けました。
初月はすぐさま煙幕を張り回避運動をとり「五十鈴」「若月」も初月に続いて脱出を図りました。
やがて初月は反撃体制を整えると反転し単艦で米艦隊に突進しました。
ここからは米艦隊側の先頭記録に詳しく記載されています。
巧みな操艦で敵弾をかわしつつ魚雷発射体制をとる初月と魚雷を恐れ回避運動をとる米艦隊、重巡2隻、軽巡2隻、駆逐12隻からなる艦隊を相手に単艦で2時間奮戦しついに初月は撃沈されました。

初月の奮戦により五十鈴、若月及び日本機動部隊は脱出に成功、米艦隊側は初月の奮戦を称えると共にその艦影の大きさと戦闘能力から「少なくとも軽巡以上の艦」と認識していたようです(テルツキ型駆逐との報告もあったようです)。

初月沈没後21日経ち台湾に初月の内火艇が流れ着き初月乗員8名と瑞鶴乗員17名が生還しました。
この内火艇は瑞鶴乗員救助時に初月から降ろされたもので、水も食糧も無く機関も故障し衰弱により13名が亡くなりながらも奇跡的に生還したとの事です。

さて、長くなってしまいました。
初月の製作です。
今回は依頼製作でして、制作方法はこちらに任せて頂いたのでどうやって作ろうかと考えた結果…
ピットロードのキットを使う事にしました。
理由は「初月としてキット化されてディテールも良好だから」ですw

ただ、こちらのキットはディテールが若干大味なところもありまして…
ということで、上部構造をフジミの秋月に交換して製作することにしました。
こちらの上部構造を…
撤去して…
フジミの秋月の物と入れ替えます。
艦橋のディテールもフジミの方が良いのでフジミを採用。
ただ、フジミの艦橋は内部が再現されてないので改造して内部を作り直す必要があります。
船体の舷窓を一部塞いでディテールアップし、舷外電路も設置。
上部構造撤去に伴い削り取ったディテールを滑り止めエッチングで復活、ついでにピットロードのキットで再現されていなかった箇所も滑り止めエッチングでディテールアップ。
艦橋はこんな感じで内部をほぼ自作しています。
艦底色とリノリウム色を塗ってから上部構造をディテールアップ。

今回は汎用パーツを多用しています。

高射装置は撤去して機銃台を新たに作り直し。
探照灯台もキットのものだと分厚すぎたので薄く作り直しています。

さて、今回はここまで。
次回は秋月のご紹介の予定です。
初月製作にあたり秋月も今月中に完成させるべく作業してるところです。
早く完成させねば(汗)
では!

1/700 祥鳳その4

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気が付けば月末…

なかなか更新できず申し訳ありません(汗)

何もしてなかったわけではないのですが、ほかの事で色々忙しくて…

 

さて、前回の更新では次回は秋月の続きを…などといっていたのですが、色々同時に作ってるうちに興が乗ってきてしまって祥鳳を完成させてしまったので今回はそちらをご紹介します。

 

前回船体と甲板裏補強桁を途中まで作ってましたのでその続きですね。

艦尾側の甲板裏補強桁はこの後端に三角桁を取り付けています。

ここまで作ってから今度は甲板の木甲板塗装です。

5色塗り分けてから1色クリア系塗料を全面に吹き付けて各色を馴染ませています。

エレベータはマスキングして塗料が乗らないようにします。

5回も重ね塗りすると塗膜が厚くなってしまいます。

エレベータ部分にも木目のマスキングが被ってしまうのですが、何度も重ね塗りすると塗膜でモールドのようになってしまって非常に見た目が悪いです。

ですので必要ない部分はマスキングした方がいいでしょう。

艦首、艦尾の鉄甲板部分はマスキングではなく木目マスキングが乗らないようにしました。

次は船体の続きです。

艦首主鎖には超々極細チェーンを使用。

でもまだオーバースケールかな…

戦艦には良いかもです。

各部の手すり、起倒式マストを取り付けて射撃装置もディテールアップ。

シールド付き高角砲は砲身を真鍮製に交換して手すりを取り付け。

機銃は銃身を削り込んで細くするに留めています。

艦首付近の張り出しも色々追加しています。

ここまででやっと船体工作が完了。

次は塔載艇と艦載機の製作です。

艦載艇はこちら。

出来ればピットロードNEシリーズで揃えたいところですが手持ち在庫が無かったので…

真ん中の11m内火艇、12mランチ、端の8mランチがフジミ製、9mカッターがお馴染みのナノ・ドレット、他はNEシリーズです。

サクッとディテールアップして塗装しました。

ランチと内火艇の幌部分を彫って内部を再現しエッチングで幌を再現、手すりを付けたら塗装…

お手軽ディテールアップです。

空母に載せるとほとんど見えなくなってしまいますので(苦笑)

艦載機、いきなり完成状態です。

珊瑚海海戦時ということで、零戦、九七式艦攻、96式艦戦としています。

塗装は零戦は21型の大戦初期という事で明灰白色1色、艦攻は迷彩で、これは資料に基づいています。

96艦戦は銀塗装、いずれも祥鳳搭載機の識別で胴体に黄帯2本を再現しています。

 

続いて船体と甲板の塗装をしてドンドン仕上げていってしまいます。

船体はリノリウム部分にマスキングをしたら後は軍艦色を塗るだけですので楽です。

問題は飛行甲板で鉄甲板部分を塗ったら白線を塗って艦尾に紅白の着艦標識を塗装で再現しています。

白線は3本線を引いた後に艦首に風向標識、艦尾に白丸を塗っています。

私は艦尾側の白丸は日の丸だと思ってたのですが、どうやら定位置着艦のための目標だったようです。

色々追加。

どんどんディテール追加していきます。

艦尾と艦首に人員救助網を、中央付近に墜落防止網を設置。

中央部の墜落防止網は艦載機の滑落防止用です。

ウェザリングをして完成。

空母は大変です…

 

さて、駆け足でしたが完成までご紹介しました。

次回は祥鳳の完成画像のご紹介となります。

 

 

1/700 祥鳳その5

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祥鳳の完成画像ご紹介です。

いかにも日本の軽空母といった艦容w

船体が巡洋艦のようなスマートな形状なので甲板もかなり細くなっています。

艦首

平甲板空母の特徴として甲板の下に艦橋があるため飛行甲板延長の改装時は艦の運用に支障があったようです。

右舷側は1基12.7cm高角砲が通常なのに対して他の対空兵装が全てシールド付きになっています。

何でだろう…

個人的には艦尾の飛行甲板のディテールが好き…

艦首と艦尾の飛行甲板裏は空母模型の大きな見せ場です。

右舷と違って左舷側の対空兵装は通常のものになっています。

何だろう、運用テストとかも兼ねたんですかねw

次に艦載機搭載状態です。

やはり空母は艦載機が載ると画になりますw

祥鳳の航空隊。

大戦初期という事で96艦戦がまだ現役ですw

可愛くて好きなのですが流石に役不足で直ぐに零戦に変わっていきます。

まあ、実際は新鋭機は大型空母に優先的に回されてたってだけなんですけどねw

やはり日本の軽空母は小さいというより細長い…

97艦攻が2機横に並べませんしね、飛鷹型なんていう大きいのもありましたが…

97艦攻、今回は迷彩塗装ですが、斑模様を一つ一つ手書きしてるのでかなり製作が面倒でした(汗)

仕上がりには満足していますがw

96式艦戦、アオシマの96式艦載機セットから製作していますが、ちょっと面倒な作りです。

何故か垂直尾翼が別パーツで主翼上面には成型時の押しピン跡が付いています。

それらを直した後にコクピット内を掘り込んでキャノピーを水上機から流用して使っています。

1/700の96式艦戦単体でレジンキットなりディテールアップパーツなり出て欲しいですが難しいですよね(汗)

零戦は初期の明灰白色塗装、エッチングには新しくFスターのものを使ってみましたが結構良い感じなので気に入りました。

まあ、レインボーの方が精密ではあるのですが…

といったわけで、ハセガワ製1/700「祥鳳」でした。

 

長く時間を掛けてしまいましたが、それなりに仕上げる事ができました。

ただ、正直に言ってもうやりたくない(苦笑)

舷側の張り出しを全部作りなおしたり、甲板を修正したりとやる事が多すぎる…

幸いにして最近は艦船模型のリニューアル化が進んでいますのでこれから作ろうとされている方には新しいキットでの製作をお勧めしますw

 

次回はちょっと考え中…

たぶん来週頭には何らか艦の製作で更新をすると思います。

では!

1/700 伊-401その1

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前回の予告どおり新作のご紹介です。

伊-401(画像MONOCHROME SPECTEさま)


伊号第四百一潜水艦(以下伊-401)、伊号四百型潜水艦の2番艦です。

伊-400型潜水艦は連合艦隊司令長官だった山本五十六が立案した作戦に米本土攻撃のために設計建造された艦です。

最大の特徴は特殊攻撃機「晴嵐」を3機搭載しカタパルトで射出可能という点で、それまで対艦攻撃のみに使用されてきた潜水艦という兵器の用途を一変させた点にあります。

伊-402

 

航空機を3機搭載するために潜水艦としては当時世界最大の大きさを誇り、その大きさは原子力潜水艦を除き2012年に中国の潜水艦に抜かれるまで世界最大であり続けました。

さらに地球を1周半できるほどの長大な航続力も持ち、事実上日本から世界の何処でも攻撃が可能な潜水艦でした。

 

しかし、完成時1945年初頭と戦局は最悪で18隻の建造が計画された本艦も3隻の完成がやっと、作戦目標も戦局の悪化と共に変更され、最終的にウルシー伯地への特攻となり7月20日に伊-400、伊-401が出撃(伊-402は呉で攻撃を受け損傷整備中)、8月15日に終戦の知らせを受け帰投、途中米軍に拿捕されています。

 

戦後、米軍による調査を受けた後、ソ連の見聞の打診の直後に撃沈処分されました。

後年米軍は浮上後の潜水艦からパルスジェットミサイルの発射実験を行いましたが、その潜水艦の形状は伊-400型に酷似していました。

 

さて、アオシマのキットでの製作です。

この手のキットは非常に安いのでアマゾン等で買い物をするときについつい一緒に買ってしまいます(苦笑)

キット自体は比較的近年の物でディテール等カッチリしていて組み易いです。

素組みして木甲板塗装した状態。

 

これだけだと寂しいので海面を再現して見にジオラマにしようと思います。

木甲板を4回ほど塗り分けしてから舷外電路、艦首&艦尾に舵的なディテールを追加、それと主砲周りとカタパルト周りにプラ板で木組みを再現しました。

艦橋にモンキーラッタルを再現しようと思ったのですが小さすぎて良く判らないディテールになってしまったので一回り大きく作り直し(汗)

判り辛いですが、海面をジェルメディウムで作っています。

塗装で見せられると良いけど透明で判り辛い…

艦橋をディテールアップ。

13号電探などを自作で再現。

デリックも自作しました。

何かで流用できないかとも思いましたが、大きさが特殊で(汗)晴嵐、主翼折畳み状態なので主翼内を彫り込んで更にコクピットも掘り込む準備をしています。

こんな感じにエッチングを貼ってディテールアップ。

主翼内を彫り込むとこのディテールの効果が倍増します。

コクピットはこの段階で複座ということが判ってどうしようか迷い中(苦笑)

ちゃんと複座に直しましたw

晴嵐、今回は折り畳み状態と別に普通の状態の晴嵐も作ってます。

コクピットの風防を開けた状態です。

塗装して各部に配置、ここから小物を配置してジオラマにしていきます。

 

というわけで早足でしたが今回はここまで。

次回は完成~完成画像のご紹介までを予定しています。

週末か週明け頃に更新できればと思ってます。

1/700 伊-401その2

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伊-401の完成画像のご紹介です。

前回の続きで各部の設置からご紹介しようと思ってたのですが、写真を撮ってなくていきなり完成画像のご紹介になります(汗)

今回のミニジオラマのテーマは晴嵐の発着艦訓練です。

当初は3機の艦載機の発艦に半日近く掛かったそうですがもう訓練の末最終的に20分以下で全機の発艦が可能になったそうです。

この晴嵐ですが、良く出来てます。

カタパルトに載せてから判ったのですが、尾翼まで折り畳まないと格納筒の扉に干渉します。

きちんと実機どおりに尾翼まで全部折り畳めばおそらく格納筒に収まるでしょう。

今回のジオラマでは3機目の晴嵐を格納筒から出して発艦準備をしているときに最初に発艦させた晴嵐が帰ってきてしまった…といった感じですw

格納式のデリックを出してしまっていますが、これでは当然晴嵐の発艦は出来ないので一度デリックを格納、3機目の晴嵐を発艦させてからまたデリックを出して戻ってきた晴嵐を収容することになります、戻ってきた機はまだしばらく海上で待機になるのでしょうw

艦橋上には黒の軍服を着た将校を数人配置、各機銃には最低2人配置して対空警戒に当たらせています、日本近海(というか内海なのかな?)での訓練とはいえ終戦間近で米軍機の来襲は珍しくもなくなってしまっていますので…

艦橋横の日の丸は別のキット付属のデカールを使用、このアオシマ伊-401には四角い形状の日の丸のデカールは付いてません…

ドラム缶と木箱を積載してるのは10m小発、何かしらの補給という設定です。

それと、伊-400型は艦の後半に手すりがありません。

写真で見るまで知りませんでした…

ジオラマということで、艦の大きさを実感できるような写真を撮れないかと思い色々撮ってみました。

艦のレベルに合わせて撮ると自作の波が結構良い感じに見えますw

やはり大きいな潜水艦です、1/700だと感覚が狂いますがw

といったわけで、伊-401でした。

 

キット自体は良いキットです。

値段的にもお手頃ですし、ちょっと物足りないところはありますが、そこはユーザー側の技量と熱意でカバーといった感じでしょうかw

ちょっと他のメーカーの伊-400型が気になるので今度(いつになるか判りませんが)作ってみようかと思ってます。

1/700 初春

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今回は以前から少しずつ作っていた「1/700 初春」のご紹介です。

こちらは既に完成しているので完成画像のご紹介をしながら実艦の解説をしていこうと思います。

初春はロンドン海軍軍縮条約の結果、補助艦艇にまで制限を加えられたために設計された艦です。

条約では1500t以上の艦の保有数に制限が掛かっていたため、1400tで特型駆逐艦と同等の武装を搭載して欧米に対抗しようと設計されました。

 

:今回はアオシマ製の新しいキットでの製作です。

エッチングは汎用品やジャンク品を使いディテールアップを施しています。

主砲は特型同様の12.7cm連装砲2基&単装砲1基、3連装魚雷発射管3基と日本駆逐艦初となる魚雷次発装填装置を搭載し魚雷の総合火力は特型を上回るという強力な戦闘力を持っていました。

何気に魚雷発射管と次発装填装置を両方持つ艦は初春と子日だけですね…

 

:独特なシルエットの初春竣工時、艦橋の分割が独特で面が微妙だったため艦橋前面全てを作り直しました。

しかし1933年に竣工した初春は公試でわずか10度の転舵で38度という転覆寸前の大傾斜を発生させドックに逆戻り、バルジを装着して復元性を高める改造を施してやっと就役しました。

 

:魚雷発射管はいつものピットNEシリーズを使用、主砲はいつもならピットNEシリーズを使用しますが、単装砲が単品アイテム化されてないのでディテールを単装砲にあわせるためキットの砲を使用しています。

竣工した初春と子日ですがわずか数ヵ月後に友鶴事件が発生、初春型は再度設計を検討見直しがされ結果的に復元性向上の大改装が施される事になります。

 

:今回は竣工時(しかも第1回目の公試時)ということですが、魚雷発射管にはあえて訓練用魚雷を塔載させています。

写真資料を見ると公試時は魚雷は積んでないのですが、何も無いのも寂しいので…

大改装の結果初春は艦首の単装砲を後部に移し艦橋は通常の塔型に。

魚雷発射管は1基減らし2基に改めました。

 

:魚雷発射管の先端部は白く塗られている事が多いのですが、それはおそらく戦時中かそれより少し前位から始まったとようです。

船体部分に艦名が描かれた駆逐艦の写真に魚雷発射管の先端が白く塗られているのを見たことは無いです。

初春型は子日以降は建造中だったためそのまま設計を変更され建造されました。

結局初春型は6隻建造で打ち切り、以降は設計を改めた白露型が建造されていく事になります。

 

:装填演習砲はエッチングと0.4mmパイプで製作、砲身の上部を削り欠いて砲身内を見られるようにしてあります。

それと艦尾の爆雷投下装置は爆雷を設置しませんでした。

公試時の設定ですのでw

じつは手持ちの資料には改装前の初春の詳細な図面が無く、特に後部構造上部は写真資料と推測からディテールアップをしてたりします。特徴的な伝声管は写真資料から再現しました。

この頃の標準的な対空機銃「毘式40mm単装機銃」はそれらしく見えるように自作しました。

この初期型の初春ですが、各誌の図面資料では艦橋の左側にボートダビットがなく後部の第3魚雷発射管の右側にあることになってました。

でも写真だとこの位置にダビットが有りましてどうなってんだろう?という感じでした…

判り難いかもですが艦橋左にダビットとカッターがありその後ろにもダビットが見えます。

カッターが小さく見えるので6mカッターとそれにあわせた小型ダビットの可能性もあるのですが、とりあえず今回は7mカッターで行きました。

今回は信号旗はいつもの艦名符丁ではなく公試中を示す信号旗としています。

 

というわけで「1/700 初春」でした。

アオシマの駆逐艦は何気に初製作かな?

値段、ディテール、作りやすさ、どれもハイレベルにまとまった良キットでした。

戦前の艦はあまり作ってないのでこれから作っていきたいですw

1/700 28号駆潜艇

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今回製作するのは28号駆潜艇です。

今まで駆潜艇のキットはタミヤの小艦艇セットに入っている13号駆潜艇くらいしか有りませんでしたが、最近レインボーからレジンキットが出たので作ってみることにしました。

こちらがセット内容、レジンで抜いてある本体はボラードどころか通風筒まで一体成型で抜いてあるので非常に精密です。

エッチングまで付いていて、これだけで精密な完成品に仕上げられます。

サクッと組み始めました。

今回はジオラマにしたかったので艦底部を自作して、舷窓もエッチングで追加しています。

今回はマストもエッチングとしました。

かなり良く出来ていますが工作は難度高いです(苦笑)

艦橋内には舵輪の他羅針盤と双眼鏡があります。

双眼鏡をレジンパーツにした以外はキットの物を使っています。

ジオラマベースも製作。

ジェルメディウムを使って波を作る練習を兼ねています。

8cm単装高角砲はキットのエッチングとFスターのエッチングに真鍮パイプを組み合わせて作っています。

塗装前まで完成、艦橋窓にガラス表現をするために天蓋はこの段階では接着していません。

それと艦橋前面の増加装甲はジャンクパーツから製作しています。

塗装して仕上げ作業、艦橋の窓ガラスは一部を開いた状態にしています。

弾片防御ロープは自作してみました。

だいたい完成~、この後は人物を配置して空中線を張る訳ですが、それはジオラマベースに載せた後にします。

波の造形はこんな感じかな?

手探り状態で作っています。

艦を接着して白波も増やしました。

…ここで海の色や波の立ちからが気に入らなくなったので大きく修正…

最初は「やっちまったかな?」と焦ったのですが、全部に色が載るとかなりシックリ来て一安心w

波の質感や白波を調整して完成~

今回は多いですがこのまま完成画像もご紹介します。

配置した人物は迫り来る魚雷や航空機に注目してるといった感じにしています。

見辛いですが海面にも魚雷を配置して雷跡を再現してたりしますw

今回はマスト上の見張り所にも人物を配置してみました、臨場感が出れば成功ですw

といったわけで、28号駆潜艇でした。

かなり小さいキットでしたのでそのまま完成させても見栄えがしないと思いジオラマにしてみました。

どうでしょう?

今年も残りわずかですがスパートかけて色々作っていきます。


1/700 初月その2

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更新が遅くなって申し訳ありません(汗)

初月を完成させてたらブログ更新の時間が無くなってしまいまして…

 

というわけで、初月の続きです。

艦橋を作り込み。

今回は艦橋の天板を自作、上部の射撃装置はモールドを全て削り取り、上面の突起をWLの同型射撃装置から移植しています。

この射撃装置、全体のモールドはフジミの方が良いのですが、上部の突起だけWLの方がモールドがしっかりしてるんです…

遮風装置も自作、天板上面にはグレーチングがあるのでその部分は別に作って塗装後に組み合わせます。

煙突。

折れ曲がった配管はキットのパーツを使用、先端部のみレジンパーツにしています。

煙突左右の機銃台はピットのパーツを使用、形状を合わせるために一部削っています。

あとは真鍮パイプやレジンの通風筒を使いファンネルカバーやジャッキステーは汎用エッチングを使いました。

後部施設。

この射撃装置後の機銃台ですが、一部の艦では手すりだったりするようです。

スキットビームも汎用エッチングを使用しましたが一部全然合わなかったので加工して合わせています。

艦橋を配置してマストを設置。

マストは三脚支柱の部分が少し太いので0.3mmで、それ以外は0.2mmにしています。

作るのは結構大変です(汗)

電探は21号、真四角の電探パーツってあまり無くて海魂のエッチングセットに一つ入ってるくらいなんですよね…

後部施設にマストと電探、通風装置?を設置。

このマストのヤードですが、一部の艦ではX字型になっています。

初月はどうだったか調べると竣工時では通常の形状でその後改装された記録も判らなかったのでこのままにしました。

色々設置。

主砲の長10cm砲。

色々手を加えました。

小物多い…

本当に軽巡並みに小物が多いです(汗)

艦尾、この辺はスタンダードな駆逐艦の形状。

そしてマスキングして塗装。

色々小物を設置しました。

ゴチャゴチャしてて作ってて楽しいですねw

 ここまでテクってから最後の仕上げ作業です。

ウェザリングや張り線など結構やる事があります。

あとは空中線張るだけ?ってところ。

自作ロープでの弾片防御用ロープ。

これが結構面倒なんです(汗)

そして…

完成~

空中線もいつもより細いのを使用しました。

やはり秋月型は良い…

 

今日はこの辺で…

次回は初月の完成画像のご紹介、今週末に更新します。

1/700 初月その3

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初月の完成画像のご紹介です。

作ってるときから判ってはいましたが、秋月型はデカイw

砲塔配置や煙突形状は巡洋艦ですし、排水量も全長も天竜型に匹敵、というか性能的には凌駕してます。

今回はいつもより細い空中線を使用したことでスケール感が増した気がします。

かなり細いので取り扱いが難しいのですが、これからは標準仕様にしようかと思っています。

煙突周辺の機銃配置や内火艇の配置はピットロード初月の説明準拠です。

資料がありませんので(汗)

注目は内火艇。

初月の内火艇は瑞鶴沈没時に救助に使用され初月沈没時には同海域に取り残されました。

21日の漂流の後台湾にたどり着いています( 初月乗員8名と瑞鶴乗員17名が生還 )。

魚雷発射管の先端を白く塗るか迷ったのですが、今回は塗らずにそのままとしました。

艦尾はこれぞ日本駆逐艦といった感じ。

爆雷投下軌条に爆雷投射機、主砲とその横を通る魚雷運搬軌条…

秋月型は前半分が巡洋艦で後ろ半分が駆逐艦とハイブリッとな艦容で面白いです。

対空兵装はかなり充実していますが、実際命中率など実戦ではどうだったんでしょうね?

レーダーとの同調や射撃装置の精度など色々問題もありそうです…

艦橋側から見るとやはり21号電探は非常に目立ちますねw

個人的には13号+22号電探も好きですけどw

というわけで、「1/700 初月最終時」でした。

 

今回はご依頼での製作だったのですが、個人的な事情で完成までだいぶお待たせしてしまいました(汗)

本当に申し訳なく思っています。

引越し後だいぶ製作の間隔が戻ってきましたので今後は製作ペースを上げて作れそうです。

 

次回ですが、こちらもだいぶお待たせしてしまっている「秋月」の製作になります。

年内に完成させてブログを更新したいと思っています。

では!

1/700 秋月その3

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できれば今月中に完成させたかった…

 

秋月製作記の3回目です。

なんと前回の製作記は1年前…マジか…

 

前回武装まで作っています。

今回は引越しの影響で破損した箇所を修復しさらにディテールを追加していきます。

艦橋前面、天板はエッチング張り。

射撃装置は、下部をプラ棒で作りなおして上部はエッチングでディテールアップ、突起は初月同様WLパーツから移植しています。

各蒸気捨管、烹炊煙突は真鍮パイプでの自作としています。

後部施設、基本は初月と同様です。

単装機銃の装備数などで違いが出ます。

現状ここまで。

もう少し進めたかったのですが、どうしても時間が取れず完成には至りませんでした(汗)

来週中には完成させます。

 

さて、今年はここまで。

終わってみると駆逐艦ばかり作ってた1年でした…

一応ジオラマも増えてるんですが、来年は大型艦の製作も増やしていきたいと思っています。

 

ということで、今年も多くの方にこのブログを見ていただき嬉しい限りです。

最近では艦船模型ディテールアップアイテムの充実等で以前より手軽に精密模型が作れるようになり製作者さんも増えてきています。

埋没しないようもっと精進していきますので来年もよろしくお願いいたします。

 

では皆様良いお年を!

1/700 秋月 その4

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あけましておめでとうございます。

2017年最初の更新が随分遅くなって申し訳ありません(汗)
色々あって製作に随分時間が掛かってしまいまして…
 
とにかくまずは秋月の続きです。
前回大部分を作りましたので塗装前の状態まで作りこみます。
艦橋両脇には機銃が増設されていたので防弾板を設置。
その他各所に防弾板を設置しています。
秋月の後部マストのヤードはX字型としました。
これは学研「歴史群像シリーズ23 秋月型駆逐艦」での資料を参考にしています。
じつは後で気が付いたのですが、前回作った「初月」もX字型だったようで…(汗)
 
と、ここで塗装します。
塗装してある程度艤装を載せた状態です。
艦橋上部と両脇に13mm機銃が載っています。
これは昭和18末~19年6月頃の改装時に増設されて、その後25mm機銃を大量増備したときにも残されたようです。
一部載せ難くて苦戦した箇所もありますが概ねきれいに載りました。
 
続いて仕上げ作業です。
今回も自作ロープを使って弾片防御ロープを再現。
今回はいつも使っていた0.07mmの銅線ではなく、新しく見つけた0.05mm使ってロープを作りました。
おかげで0.1mm以下(目測)のロープを作ることに成功しましたので係留や固定用ロープとしても使っていけそうです。
ただ、弾片防御ロープとしては細すぎてちょっとインパクトにかけるような気がします。
普通のロープとしては良いのですが…
今後は太目のロープを弾片防御、細いロープを係留&固定用として使っていこうかと思います。
空中線も前回同様、超極細の0.047mmで仕上げて完成です。
 
完成画像は日曜にでも上げようと思っています。
では。

1/700 秋月 その5

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秋月の完成画像です。
 
横から。
 
今回はフジミの秋月(改装前)を最終時に改造しましたのでかなりの部分で作り直しを行っています。
艦首付近。
 
ある意味で日本駆逐艦の最終形といった感じでしょうか。
艦首の背負い式砲塔に集合煙突といったそれまで大型艦に採用された設計を駆逐艦に採用して日本駆逐艦としてはかなり異質な艦容となっています。
艦橋横の単装機銃は一番艦尾側の1丁が13mm、他は25mmとなります。
艦中央。
やはり秋月に魚雷発射管は要らなかったかもですね。
魚雷に有縛して沈んだ艦が結構いたかと思いますし…
艦尾。
艦尾にはエッチングで張り出しを追加して爆雷投下軌条を設置。
フライホークのエッチングは竣工時になっているため、最終時にするにはこの艦尾も追加工作が必須です。
長10cm砲はやはり秋月最大の特徴かと思います。
もう少し他の艦にも使っていれば…とか考えてしまいますw
最後に全体像。
 
といった訳で、秋月でした。
本当に長く懸かってしまいました…
しばらは秋月型は良いかな、お腹いっぱい(苦笑
 
さて、次は来週中にでも更新出来たらと考えています。
ただ、来月はワンダーフェスティバルがあるので準備に忙しくなります(汗

1/700 グラーフ・ツェッペリンその1

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更新が遅くなって申し訳ありません。

今回は新規製作のご紹介になります…

 

ですがその前に2月にあったWFのお話を少し…

 

告知などもツイッター以外で出来なかったのですが、2月19日に行われたWF(ワンダーフェスティバル)に今回も参加いたしました。

出展内容はいつもの艦これの装備妖精さんでした。

非常に多くの方にブースに来て頂きまして、本当にありがとうございました。

個人的な都合で塗装等が間に合わずこのような形でのご紹介になってしまいまして申し訳ございません。

次回のWFにも参加予定です。

次は他にもやりたい事があるのですが出来るかどうかは未定…

とりあえずやれるだけやってみますのでよろしくお願いいたします。

 

という事で、新規製作のご紹介です。

「グラーフ・ツェッペリン」

 ナチス政権時のドイツ海軍が建造した航空母艦です。

ご存知の方もいるとは思いますが、ドイツ海軍初の航空母艦ですが未完成で建造が中止され戦後にソ連によって標的艦にされて沈んだ艦です。 

元々はドイツの再軍備時に計画された艦ですが、空母の建造経験が無かったため設計が難航、イギリスの空母を参考にしつつ同盟国日本の空母「赤城」の図面の提供を受け(実際に参考にされたのはエレベータ部分程度)やっと起工したのが1936年、その後の建造も遅れに遅れ1940年に進捗90%前後で工事中断。

工事が再開された42年にはミッドウェーで空母戦力を大量に損失した日本から購入を打診されています(日本までの回航は無理なので独側から拒否)。

代わりに日本に係留されていた独の客船「シャルンホルスト」が売却されて空母「神鷹」として改装されました。

 

その後は43年にまた工事中止、45年4月にソ連に接収されるのを恐れて自沈処分されました。

しかし、戦後にソ連に引き渡されて修理を受け標的艦として改めて撃沈されました。

 

といったわけで、未完成艦の製作です。

資料が少なく作り辛いのですが、なんとかやっていこうと思います。

キットはこちら。

オレンジホビー製「1/700 グラーフ・ツェッペリン」です。

レジンキットでエッチングや真鍮砲身なども付いた豪華セット、日本では常に品薄で結構入手困難な物という印象があります。

 

最近アオシマから艦これ仕様のグラーフ・ツェッペリンのキットが出ましたが…

こちらの中身はレベルの1/720のキットになりますので微妙にサイズ違いなんですよね(汗)

 

さてグラーフ・ツェッペリンですが、まず驚いたのが大きさ。

思ってた以上に大型の艦だったのが判りました。

画像は赤城船体との比較。

 

全長はビスマルク級戦艦を上回ります。

赤城も全長では2mほど小さいです。

ただその大きさのわりに艦載機の塔載数は少なく赤城(91機)の6割程度(40~50機)しか載らないようです。

 

では製作です。

船体は大部分が一体成型、船体の中は中空で艦底には板はありません。

細かいディテールも一体成型でモールドされておりディテールアップを考えるならモールドを削り取る必要がありそうです…

 

その前に、レジンキットの宿命である船体のそりを修正します。

艦底部の湯口等ゲート処理をしたらドライヤーで船体を暖めてクランプで矯正します。

今回はこれでは少し弱かったようなので手で力を込めて逆側に船体を反らせて矯正しました。

次に艦底板をプラ板で作り、更なる反りが発生しないように内部にバラストを仕込みます。

艦底板の接着はエポキシ系接着剤を使用。

じつはこの接着剤のチョイスを間違えて硬化後も弾力のある接着剤を使ってしまいました(汗)

艦底部の周りを削ってからポリパテでエッジ部分を作り直して船体と艦底板を馴染ませました。

ここまでの作業で船体の反りはほぼ無くなりました。

続いて艦首の作り込み。

資料が無いので推定による作り込みが多くなっています…

ここでは主鎖とケーブルホルダを削り取ります。

主鎖とケーブルホルダを交換して他は付属のエッチングで作り込み。

主錨は錨柄をプラ板で製作、小型のフェアリーダはエッチングに交換しています。

甲板裏の補強桁を設置。

日本艦と比べるとかなり貧弱に見えてしまいます…

艦尾は鎖と小型フェアリーダを交換した程度で基本専用エッチングでの製作になっています。

飛行甲板裏の補強桁も設置。

この後は船体に仮固定して木甲板の塗装になります。

 

今回は以上。

現在木甲板の塗り分け塗装中、作業内容はツイッターの方で公開してますので良ければ見てみてください。

https://twitter.com/Autarkie_

 

次回もグラーフ・ツェッペリン製作の予定です。

更新は近いうちに…

では!

1/700 島風2 その1

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今回はグラーフ・ツェッペリンの2回目の予定でしたが、製作の依頼が入ったため島風の製作をしていきます。

 

島風のご紹介は前回の島風製作時にしていますので今回はいきなり製作のご紹介です。

まず艦底板を切り出してWL仕様にしていきます。

ピットの島風は艦底板が無いのでWLにしたい場合は自作するしかありません(汗)

いきなり船体製作状態。

 

今回舷窓は閉塞無し。

舷窓エッチングはレインボー製を使用。

レインボーの舷窓は非常に細かく繊細なので扱い辛いです。

個人的にはもう少ししっかりしてても良いと思います…

艦中央部。

 

今回、ご依頼主さまの提供でテトラのエッチングを使用しての製作です。

ただ、テトラのエッチングは少し太めなので使い箇所を考えて使用します。

艦中央部では煙突上ファンネルキャップ、ジャッキステー、機銃台などに使用しています。

煙突脇の通風筒を設置。

前部は真鍮管で自作、後部はレジン製です。

艦橋の製作。

艦橋内、遮風装置は無垢なので艦橋内はくり抜き、遮風装置は作り直しになります。

艦橋内をくり抜いて遮風柵を作り直したところです。

小さいので結構面倒…

天蓋と艦橋窓はテトラ製、天蓋は窓と一体なので一度切り離して窓を艦橋に設置してから天蓋を設置しています。

ディテールアップほぼ完了状態。

ディテールアップはほぼ汎用パーツで行っています。

専用EPはジャッキステーくらい。

マスト設置。

見張り所、電探室以外は汎用パーツやジャンクパーツを使っています。

支柱は中心が0.3、細い方が0.2mm、筋交いが0.1mmになります。

電探はレジンパーツを使用。

後部マスト。

こちらはヤードが×字になってるのが特徴。

普通に真鍮線を×字に組むと0.2mmの高低差が出来てしまうので中心で×字になるように接着しています。

強度を保つためにちょっとした工夫をしてたりします。

13号電探はレインボー製、レジン製の22号電探と同じセットに入っているパーツです。

横から。

×字のヤードに高低差がないのが判ると思います。

 

ここから後部施設のディテールアップをして艦首→艦尾に向かって仕上げのディテールアップをしていきます。

 

長くなりましたが今回はここまで。

次回はディテールアップ最後まで~完成画像のご紹介になります。


1/700 島風2 その2

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少し遅くなりましたが、島風の続きです。

 

前回艦橋周り~後部施設まで作りました。

今回は艦首~艦尾と作り込んで行きます。

艦首、この辺は当時の日本駆逐艦のスタンダードなディテールです。

艦首形状などもキットをほぼそのまま使っています。

艦橋周辺。

艦橋前には機銃台、艦橋横には単装機銃用の防弾板を設置。

通風筒はディテールアップパーツの他に自作もしています。

後部施設。

後部マストには給排気管?を追加。

これは秋月型や松型にも有ったかと思います。

艦尾。

爆雷投下軌条には爆雷も設置しています。

主兵装。

基本はテトラのEPをそのまま使っています。

ただ、追加が必要な箇所には汎用パーツでディテールを追加しています。

EPで機銃などの小物製作。

 

ここまでで一応基本の製作は完了。

続いて塗装です。

塗装して武装等を載せたら弾片防御ロープや係止ロープを設置。

この二つのロープは太さを変えています。

係止ロープの方をだいぶ細く作りました。

 

というわけで仕上げ作業をして完成です。

艦首、よく見るとフェアリーダの形状を実艦同様にしてたりします。

島風はやはり艦橋の形状が特殊です。

といっても基本形状は夕雲型に似てるのですが…

遮風装置の影響でしょうか…

今回信号旗には水雷戦隊を示すものを付けました。

場所など間違ってたらすみません(汗)

艦尾には煙幕発生装置を設置、これだけで結構印象変わります。

軍艦旗は実物のように旗の上下先端部のみで固定しています。

 

*おまけ

こちらはマックスファクトリーの1/350島風に付属している艦これ島風のプラモです。

今回のご依頼主さまに一緒に依頼されました。

キットは結構良く出来ていますw

製作は基本キットのままです。

パーティングラインの処理をしたらサフなどを吹かずに塗装。

肌を透き通るような色調にしたい場合に使う手法ですが、表面処理をキチンとしないと汚くなります。

 

と言ったわけで島風でした。

ピット島風の製作は今回で2回目ですが、テトラエッチングがありましたので比較的楽でした。

ただ、テトラのエッチングはちょっとディテールが大味なのでじつはエッチングセットの7割近く使ってなかったりします(苦笑)

 

次回ですが、休止しているグラーフ・ツェッペリンを進めようと思っています。

今月中には完成させたいところ…

では!

1/700 時雨 その1

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更新遅くなりました…

個人的に色々忙しく、なかなか船を作れず…(汗)

 

気を取り直しまして、今回は予定を変更して「白露型駆逐艦 時雨」のご紹介です。

「時雨」

白露型駆逐艦の2番艦、「呉の雪風、佐世保の時雨」と並び称された武勲艦で数多くの海戦に参加し、僚艦が次々と沈没していく中生還した事から幸運艦と呼ばれました。

大戦後期には浮沈艦と呼ばれていましたが、1945年1月の船団護衛中に米潜からの雷撃を受け沈没しました。

 

では製作です。

今回はお正月にフジミの福袋に入っていた「1/700 時雨/五月雨」を使用します。

ディテールアップはレインボーの白露用EPを使用。

最終時として製作しますのでこのEPでは全てを作ることは出来ません。

作れない箇所は汎用パーツやジャンクパーツ等を使用してディテールアップしていきます。

船体作業中…

基本的に船体は甲板上のディテールを撤去してから側面の鋼板継ぎ目を再現、艦底部の塗装→マスキング、そこからリノリウム色を塗装、ここまで出来てからエッチングなどでディテールアップしていきます。

舷外電路設置後、舷窓と舷窓蓋を設置。

その後甲板上のディテールを追加していきます。

甲板上の構造物を仮設置してからリノリウム押さえを設置していきます。

リノリウム押さえを設置。

今回はボラードをレジンパーツで再現しました。

キットのボラードがディテール的に弱かったため思い切って削り取って作り直した感じです。

艦首キャプスタンは今回真鍮パーツを使用。

なかなか良い感じなので今後これでいこうと思います。

艦尾の単装砲は撤去されて変わりに機銃台が増設されています。

艦橋、この角ばった艦橋が白露型の前期型の特徴です。

後期型は丸みを帯びた艦橋になっています。

そして今回実験的に艦橋上の九四式方位盤照準装置に双眼鏡を仕込んでみました。

作業的にはかなり面倒なのですが良い感じだと思いますw

艦橋のディテールアップ。

艦橋後部に電探室を追加し前面に逆探を設置してみました。

ただ、この逆探は根拠となる資料を見つけられませんでした。

しかしながら見ためが良かったため先達の作例から真似させて頂きました(苦笑)

前部マストまで作りました。

時雨の最終時は前部マストに22号、13号電探を装備している事が特徴です。

今回は電探はレインボーのレジンパーツとエッチングを使用しています。

この後は後部マストの製作をしてから艦首~艦尾までディテールを順次設置していく形になります。

 

というわけで今回はここまで。

次回は製作の途中~完成画像のご紹介までの予定です。

早めの更新(来週中)を目指し作業しています。

では!

1/700 時雨 その2

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遅くなりましたが時雨の続きです。

ツイッターで見ていただいてる方も居るかもしれませんが、こちらではもう少し詳しく載せたいと思います。

といっても前回だいぶ作ってますので今回は全体の仕上げ作業から。

画像は全体の作業がほぼ終わったところです。

白露型は後部のマストが右舷寄りになっていてスキットビームが微妙な位置になっています。

ちょっと注意して作らないといけない部分です…

 

ここから武装等の小物を製作してマスキング~塗装といういつもの流れです。

で、塗装して仕上げ作業までして完成した時雨です。

すみません(汗)

途中の画像は撮り忘れました…

今回は主砲と魚雷発射管をいつものピット製NEシリーズからではなく、このキットのものをディテールアップして使用してみました。

思った以上に良い感じなので今後は余程酷いディテールでもない限りキットの武装を使おうかと思っています。

では、完成画像のご紹介です。

左右舷から。

見た目は大戦後期の日本駆逐艦スタンダードなスタイルといった感じです。

主砲ですが、エッチングセットの内容では考証的にも内容的にも貧弱だったため、これまで使用してきたエッチングセットから使わなかった主砲用のディテールアップパーツを使ってディテールアップを施しています。

今までこの手のパーツを使ってなかったのはピットNEシリーズの主砲のディテールが素晴らしく、必要性を感じなかったためです(苦笑)

今回は全面に手を入れてフルディテールアップしています。

なんと言っても眼を引くのは13号と22号電探を積んだ前部マストでしょうか。

改装前とは比べ物にならない密度のマストです。

カッターは右舷のみ搭載、反対側には25mm単装機銃が防弾板と共に2基塔載されています。

艦橋前機銃は連装でその下には単装機銃が4基あります。

前部魚雷発射管の次発装填装置のうち、右側が撤去され予備魚雷は2本下ろされました。

これは機銃増設に伴う重量調整のためですね。

両舷の内火艇の横に25mm単装機銃を2基ずつ、前後の魚雷発射管の間に13mm単装機銃を1基ずつ載せています。

魚雷発射管も主砲と同じく、キットのものを使用してエッチングは以前使ったエッチングセットから持って来ています。

艦尾はだいぶゴチャゴチャしていますw

特徴といえるモノも無いかと…日本の駆逐艦は最後までほぼこのスタイルです。

大戦後期は本当にゴチャゴチャと色々積んでいて作っていて楽しいですw

この非常に高い装備密度も大戦艦の魅力でしょうか。

なかなかキットの素組みだと再現が難しいところでもあります。

今回初の試み、「九四式方位盤照準装置」の内部再現。

画像だと判り難いかな…

画像をクリックすると原寸画像を見て頂けるはずですので見てみてくださいw

最近この仕様に変わったみたいで気が付かなかったんですよね…

以前はわざわざ画像を縮小してブログに載せてましたので(汗)

といったわけで、「1/700 時雨 最終時」でした。

キットとしてはフジミ特シリーズらしい素晴らしいディテールで、初心者向けとはちょっと言い難いですが、ちゃんと組めばディテールアップ無しでも最終時の時雨を作れる内容になっています。

一方で、私のようにフルディテールアップするのであれば結構なスキルを要するかと思います(汗)

というもの、白露型の大戦後期用のディテールアップアイテムが存在しない為でして、無い部分は大部分が自作になってしまうためです…

代表格は前部マストですね(苦笑)といっても、ほとんどの艦はマストを自作する事が多いんですが…

 

さて、次回ですが、どうしようか迷ってます。

一応「グラーフ・ツェッペリン」も少しずつですが進めているのですが、他にも作ってる艦がありまして進捗次第ではそちらをご紹介することも考えてたり…

というか、夏のWFの原型を作らないといけないので、そちらもやらないと…

 

とりあえず、なるべく早い更新を考えておりますのでよろしくお願いいたします!!

 

 

1/700 天龍その1

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今回は少し計画を変更して軽巡の製作をご紹介します。

元々は次回のピットロードコンテストにジオラマ用として使おうと思ってたんですが、もうちょっと迫力がある艦のほうが良いかと思い直して作ってしまうことにした次第ですw

「軽巡洋艦 天龍」(画像MONOCHROME SPECTERさま)

 

天龍は天龍型軽巡洋艦の一番艦、日本海軍初の軽巡洋艦で水雷戦隊の旗艦として駆逐艦と同等の速力を発揮できるよう日本海軍の軍艦として初めて機関にオール・ギヤード・タービンを採用し33ノットを発揮しました。

 

兵装は14cm単装砲4基、53.3cm3連装魚雷発射管を2基配置し、後部甲板には8cm単装高角砲を1基装備し、当初は6隻の建造が計画されていました。

しかし、海軍の要求性能は満たしていたものの、他国の同等の巡洋艦と比べ砲力、速力に劣っていたため、2隻で建造は終了し以降の計画は5500t型軽巡に変わっていきました。

 

天龍は開戦後多くの作戦に参加、特に第一時ソロモン海戦では老朽艦ながら参加を直談判し参戦。

生きて戻れないと思われた夜戦で戦果をあげながらほぼ無傷で生還しました。

その後1942年12月に上陸作戦支援中に潜水艦の雷撃を受け沈没しました。

 

それでは製作です。

キットはハセガワの新しいキットです。

長らく難物キットとして有名だった天龍ですが、新キットは考証、ディテール共に素晴らしい仕上がりになっています。

船体。

 

船体の形状を修正しながら製作、艦底を塗ってからマスキング、甲板にはエッチングを貼り塗装してからリノリウム押さえ部分の塗装を剥がしました。

艦底部、甲板の塗装が終わってから舷窓にエッチングを貼って更にディテールを追加していきました。

今回はFスターのエッチングを使用しての製作で、かなりの部分がエッチングで作り直せます。

艦中央部、煙突周辺。

 

煙突の蒸気捨管は写真資料を参考に再現。

特に第一煙突は特徴的です。

後部構造も同様に製作。

.

艦橋&マスト。

 

艦橋は上部がエッチング製、マストの支柱部分は真鍮線に作り変えました。

今回の天龍は第一時ソロモン海戦時として製作しています。

通説としてその時期の天龍は改装してマストを短くしていたとなっています。

ウィキペディアやこのキットでもそうなっているのですが、

燕雀洞さんで詳細な検証が成されていて内容が非常に納得のいくものだったため、今回は燕雀洞さんの検証内容をほぼそのまま使わせてもらおうと思っています。

ディテールアップを進めたところ。

 

燕雀洞さんの考証はこのマストの短縮は写真資料が無い事、42年10月の被害状況図でのマスト形状などから短縮は行われていないものとされていました。

推定による考証も破綻は無いのですが、簡易な図とはいえ被害状況図に記載があるのは個人的に非常に納得のいくものでしたので今回はマストは長いままとしました。

艦橋の天蓋は塗装後に接着するため現在は載せてるだけです。

追加工作は測距儀を自作、天蓋の断面に細い支柱?を追加しています。

煙突間の探照灯台を考証に基づいて小判型に変更しました。

こちらも燕雀洞さんによる考証を参考に製作しています。

艦首。

主鎖は超超極細チェーンを使用、エッチングと迷ったのですがエッチングだと物足りなかったので…

でもこのチェーンでもオーバースケール(汗)

 

長くなりましたが今回はここまで。

次回はこの天龍の続きから完成までをご紹介します。

1/700 天龍 その2

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遅くなりました(汗)

天龍の続きです。

 

前回各部の大まかなディテールを作り込みました。

今回は更に作り込んでいきます。

煙突周辺、機銃台の増設と防雷具の設置。

前部機銃台はそのまま取り付けていますが、後部の機銃台は後ろにずらして設置しているので少し加工しています。

また、後部機銃台は前部機銃台と同様に通気塔の上に設置しています。

これで前部と高さも合いますし、増設する際の手間も減ります。

防雷具は探照灯台を小判型にしたために、そのまま後ろに移した形です。

後部マスト周辺。

天龍の後部マストは中ほどで接合されてるのが特徴です。

信号灯は設置されてる写真を見つけられませんでしたが、戦時下の状況を考えると有っただろうと言う事で設置して少しディテールを追加しています。

探照灯台は支柱部分を真鍮棒で自作、右側にラッタルが有ったので形状を少し修正しています。

艦尾。

爆雷投下台は増設して片舷4基としていますが、ソロモン海戦時は突入前に爆雷を投棄していたので爆雷を載せていません。

フェアリーダはナノドレッドを使用。

今回初めて使いましたが非常に良いです。

これからは中型艦以上を作る時は必須になりそうです。

手すり等のディテールを追加していき…

マスキング→塗装していきます。

各種装備は製作中の写真を撮り忘れました(汗)

主砲の防盾は淵を薄く削って砲身を真鍮製に交換。

防水布をパテで作っています。

魚雷発射管はピットのNEシリーズの物を使用。

連装仕様しかないので3基をバラして3連装2基に作り直しています。

さらに上部に防弾板を設置しました。

内火艇はキットのものを使用しましたが、ディテールアップには手持ちのジャンクエッチングを使用しました。

Fスター天龍には内火艇のエッチングは入っていません…

第一次ソロモン海戦で重要な役割を果たす探照灯はマントレット増し増し。

機銃台はマントレットとロープの両方を設置しました。

張り線して完成~

艦橋もマントレット増し増しです。後部マストはマスト固定?のワイヤーと空中線でかなりゴチャっとさせてます。

今回は新らしく購入したエッチングで艦橋両側の速力標と舵柄信号標を設置。

かなり小さいので小型巡洋艦等に最適です。

 

長くなりましたので今回はここまで。

次回は天龍の完成画像を水曜くらいにご紹介しようと思っています。

 

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